実は水資源に乏しい日本
日本では1年間に、平均して約1690mmの雨が降ります。一方、世界の国々の平均降水量は810mmです。 つまり、日本の平均降水量は世界の約2倍。この数字だけを見ると「日本は水資源に恵まれた国だ」と考えがちですが、実は国土面積と人口の割合からすると、日本人1人あたりの年平均降水量は約5000m2ほどで、世界平均の約16400m2と比べると約3分の1にすぎません。 しかも降水量のほとんどは梅雨時と台風が訪れる秋頃に集中。この時期に大量に降りそそいだ雨は、水資源として利用されることなく海に注ぎ込んでしまうのです。つまり日本は豊富な降雨を水資源として利用しにくい国といえるでしょう。
家庭の節水が社会の節電につながる!
マンションなどの集合住宅に住んでいる人は、停電時に、電気のほかに水道も停まって困ってしまった経験はないでしょうか。 主に3階以上のマンションやビルでは、各階にポンプで水をくみ上げる時に電気を使用しています。また、浄水場や下水処理場で処理を行う際も、大量の電気が使われます。 私たちが節水をすれば、これらの電気の節約にもつながり、節水と節電の両方の効果が得られます。社会全体の省エネのために節水を目指してみませんか?
災害時にも役立つ!便利な雨水タンク
「雨水タンク」とは、屋根に降った雨水を貯めて、植木の水やりや洗車、水まきなどに利用できるタンクのことです。最近では雨水タンクの購入費用に対して助成金を出す自治体もあるので、ご存じの人も多いのでは? 自然にある雨水を生活に使う雨水タンクは節水に役立つだけでなく、災害時にも役立ちます。地震などで水道が停まっても、雨水タンクがあればトイレの水やちょっとした手洗いに利用することができます。 雨水タンクはホームセンターやネットショップで購入が可能です。雨どいをノコギリなどで切断して取り付けるタイプがほとんどですが、商品によっては取り付けを業者にまかせるタイプもあるので、購入前にチェックしておきましょう。