スーパーなどで食品を買う時、アナタはいつも何を基準にして選んでいますか? 「食べたいもの」「好きなもの」は当たり前ですが、もう一つ「環境に優しい食品かどうか」も、食品を選ぶ上での大事なポイントといえます。 それでは一体、どのような食品が環境に優しい食品なのでしょうか。
環境に優しい食品って
- 1.産地が近いもの
- 2.旬のもの
- 3.過剰包装でないもの
- 4.容器がプラスチックではないもの
- 5.農薬や化学肥料をなるべく使わないもの
それでは、1~5を詳しく見ていきましょう。
1.産地が近いもの
野菜や肉、魚といった生鮮食品を選ぶ時に、同じ食品で産地が異なるもののどちらを選ぶか迷ったら、産地が近いものを選びます。 産地が近ければ近いほど輸送に必要な石油燃料(ガソリン)が少ないため、地球温暖化の原因とされるCO2の排出が少なくなります。さらに輸送時間が短い分、風味や栄養が損なわれないフレッシュな状態で味わえます。
2.旬のもの
ハウス栽培や冷凍冷蔵の技術の進化とともに、1年を通じて、夏が旬のキュウリ、トマトなどをスーパーで見かけるようになりました。けれどもハウス栽培は保温や夜間の照明の ために、電気などの多くのエネルギーを必要とします。例えばキュウリを生産する場合、ハウス栽培のものは露地栽培より約5倍のエネルギーを消費するというデータも。 旬のものは価格が安く、栄養分もたっぷり含まれていますから、野菜は旬のものを選んで購入したいものですね。
出展:全国地球温暖化防止活動推進センターウェブサイト(https://www.jccca.org/)
3.過剰包装でないもの
実は、日本の家庭から出るごみの約4分の1は、包装によるものといわれています。最近ではコンビニやデパ地下で弁当、総菜などを買って家庭で食べる「中食」ブームによって、包装や容器のごみが増える傾向にあります。 野菜や弁当を包むビニールや紙、加工品のプラスチック容器などが少ないものを選べば、その分ごみの量も減り、わずらわしい分別の手間も省けます。不要なごみは「はじめから家庭に持ち込まない」ことが第一です。
4.容器がプラスチックではないもの
ヨーグルトやアイスクリームなどの容器に使われているプラスチックは燃やすと地球温暖化の原因といわれるCO2を排出してしまいます。そのためプラスチック容器ではなく、紙製のものを選びたいものです。また、できれば購入時に付いてくるプラスチックスプーンも断るようにしましょう。
5.農薬や化学肥料をなるべく使わないもの
野菜や果物を栽培する時に使われる農薬や化学肥料は、土壌汚染や体の健康に影響を与える問題が指摘されています。高温多湿の日本の気候風土では完全な無農薬、化学肥料不使用の有機栽培は難しいことも事実ですが、なるべく農薬や化学肥料を控えたものを選んでみましょう。
環境に優しい食品を選ぶ意味って?
私たちの身の回りには、このページで取り上げたような環境に優しい食品がある一方で、そうではない(つまり、あまり環境に配慮がなされていない)食品も流通しています。そのため「わざわざ環境に優しい食品を選んだところで、環境悪化に歯止めがかからないのでは?」と思う人もいるかもしれません。 けれども、いくら環境に優しいからといって、その食品を買う人がいなければ、いつかそれらの食品は売り場から消えてしまいます。逆にいえば、大勢の人が環境に優しい食品を選ぶようになれば、環境に配慮がされていない食品は生産されないようになる訳です。 私たちが買い物をすることは「環境に優しい食品を選びたい」という意思を伝える行動なのです。