「世界人口白書」によると、地球上に暮らす人々は70億人以上。そのうち約9億2500万人が飢えに苦しむ一方で、日本では毎日多くの食べ残しが捨てられています。 爆発的に増え続ける人口と環境の悪化により、今後は全世界で厳しい食糧危機が起こると予想されています。現在の日本では当たり前になっている「食の浪費」を、この機会に見直してみませんか?
食べ残しの食品ごみが増加中!
台所から毎日のように捨てられる食品ごみ。この食品ごみを大きく分けると、肉類・魚類の骨や卵の殻、野菜の皮と芯などの「調理くず」と、家庭では消費しきれなかった「食べ残し」の2種類があります。 本来であれば食べられたはずの「食べ残し」の中には、まったく手をつけないまま捨てられてしまう食品ごみも含まれています。 「食べ残し」の量は年々増え続けており、統計によると1981年から2002年の間に家庭の食べ残しの比率が1割以上も増えています。
食品ごみを減らそう!食べ物をムダにしないコツとは
- 1.必要以上に買いすぎない
- 2.食べきれない量を作らない
- 3.冷蔵庫をこまめにチェックして消費期限や賞味期限内に使い切る
それでは、1~3を詳しく見ていきましょう。
1.必要以上に買いすぎない
●買い物リストを作って買いすぎを防ぐ
買い物に行く時は、あらかじめ何を買うかある程度決めてから出発するようにします。 出かける前に、冷蔵庫の中身を確認して具体的なレシピを考えながら買い物リストを作成しましょう。買い物リストがあれば、買い忘れや衝動買いを防ぐこともできます。
●スーパーで特売品を発見。でもちょっと待って!
もちろん、その特売品が必要なものなら迷わず買いましょう。けれどもその食品が実は必要ないのなら、ムリに買ってしまうと「古くなる前に使い切らないと…」と悩むのもストレスになりますよ。いくら安くても、必要がないなら思い切って見送る勇気が必要です。 空腹時に買い物に行くと、ついつい食品に目移りして余計な物まで購入してしまいやすくなるため、空腹時にスーパーに立ち寄るのは避けましょう。日ごろからマイバッグに飴玉をしのばせておくと、空腹の一時しのぎになるのでオススメです。
2.食べきれない量を作らない
●食事の量は「腹八分目」で
つい多く料理を作りすぎてしまって、食べ過ぎたり残したりしてしまう人は要注意! 健康のためにも、食事は「腹八分目」がベターです。一口ごとにゆっくりかむようにして食べれば、食事の量が少なくても満腹感が得られますよ。
●それでも残してしまったら?
料理をラップで包んで保存する方法がありますが、使い捨てのラップは食品ごみになってしまいます。できれば使い捨てのラップを避けて、洗って何度も使えるシリコンラップを使うか蓋付きの容器に保存するようにしてください。 もしも適当な保存容器がなければ、料理の器の大きさに合った皿を上にのせて蓋の代わりにすると良いでしょう。保存後の料理は、風味が落ちる前に食べきってくださいね!
3.冷蔵庫をこまめにチェックして消費期限や賞味期限内に使い切る
●ほったらかしの食品は、ごみ予備軍です!
冷蔵庫の中にほったらかしたままの食品は、消費期限や賞味期限を過ぎたら捨ててしまうことになります。 日ごろから冷蔵庫の整理・整頓を心がけて期限内に食品を使い切る習慣をつけましょう。冷蔵庫をチェックするベストタイミングは買い物前です。出かける直前に冷蔵庫内をサッと見回して、使える食材がないか、逆に切れかけの食品はないかチェックすると良いでしょう。
●冷蔵庫にレシートを貼って中身を把握!
買い物先でもらったレシートをマグネットで冷蔵庫に貼り付けておくと、冷蔵庫に何が入っているか把握することができますよ。 食品を使い切ったら、レシートにある食品名の部分にペンで線を引いて消します。こうすれば次に買い物をする時の目安になりますし、何より冷蔵庫の扉をいちいち開けてチェックする手間も省け、省エネにもつながります。