不要になったごみも、分別してリサイクルすれば新しい資源として再利用できます。 「分別が大変で……」という人も少なくありませんが、コツさえつかめば分別はとてもカンタンですよ。分別のコツを学んで、大切な資源を有効活用しましょう!
自治体やスーパーで行うリサイクル
自治体やスーパーのリサイクル対象の素材は、地域によって異なりますが、牛乳パックやガラス瓶、食品トレーなどが挙げられます。 分別のポイントは、買い物をした後にカンタンにごみを仕分けること。会計後、マイバッグに食品などを入れる前に、できるだけ食品の余分な包装(食品トレーなど)を取り去り、スーパーの回収ボックスに入れます。この方法で、家庭に持ち帰るごみの分量が最小限になります。 回収された素材は、牛乳パックであればトイレットペーパーなどに、プラスチック容器は合成繊維などに加工されて再利用されます。食品トレーは「水平リサイクル」といって、引き続き食品トレーになります。
家庭で行うリサイクル
そのまま捨ててしまえばごみになるものでも、ちょっとした工夫次第でリサイクルが可能になることも。必要に応じて、家庭内でもリサイクルにチャレンジしてみては?
牛乳パックを冷凍保存容器に!
洗って乾かした牛乳パックは、カレーやシチュー、パスタソースなどの液状の食品を冷凍保存する時に活躍します。まず、冷凍する食品の量に合わせて牛乳パックをはさみでカットし(写真1)、食品をそそぎこみます。次に四隅に切り込みを入れて(写真2)、内側に折りたたんでゴムをかければ完成です(写真3)。
解凍する時は、しばらく常温で放置しておくと中身が出やすくなります。シャーベット状に溶けたら鍋で加熱してください。 容器にニオイや色がうつりやすいカレーも、牛乳パックなら安心して保存できますよ。
まな板や油切りとして
まな板の上で魚をさばくと、イヤなニオイがうつってしまうもの。そこで洗って乾かした牛乳パックを切り開いてまな板に載せ、その上で魚をさばいてみてください。これならニオイも気にならず、カンタンに後処理ができます。
また、揚げ物で使用するアミやバットなどの油切りの代用としても牛乳パックが活躍します。洗って乾かした牛乳パックを切り開いてから、表面の防水フィルムをはがします(写真)。その上に揚げ物をのせると、牛乳パックの紙部分が油をキレイに吸い取ります。裏側に防水加工が施してあるため、油が下まで染み込みません。
ペットボトルで米やパスタを保存
ペットボトルは密閉性が高いので、食品の保存容器にピッタリです。例えば米は、夏場に常温で保存すると味が落ちたり虫がわいたりする原因になりますが、あらかじめ米をペットボトルに保存して冷蔵庫の野菜室に保存しておくと温度や湿度による変質を防ぐことができます。ペットボトルは500mlで米3合、1.5Lで9号、2Lで12号になります。 2Lのペットボトルは乾麺のパスタの保存に適しています。ボトルの口がちょうど1結束にあたる約90gなので、使うたびに計量する手間も省けます。